2024年7月17日
工学専攻機械工学プログラムの一ノ瀬 花奈さん、剣持 唯舞さんが日本機械学会第36回バイオエンジニアリング講演会 優秀ポスター表彰を受賞しました。
受賞者
工学専攻機械工学プログラム(医用生体工学研究室(中村・杉田・氏原研究室))
一ノ瀬 花奈
剣持 唯舞
受賞名
日本機械学会第36回バイオエンジニアリング講演会 優秀ポスター表彰
(日本機械学会第36回バイオエンジニアリング講演会 優秀ポスター表彰)
受賞の内容
一ノ瀬 花奈「脳動静脈奇形塞栓術の手技トレーニング用モデルの設計開発」
AVMとは動脈と静脈が直接繋がった異常血管であり、放置すると破裂する危険な病態です。本研究では、AVMの治療法である塞栓術手技向上のためのモデルを作製しました。モデルに対して塞栓術を行ってみたところ、塞栓物質は予想とは異なる流動挙動を示しました。これは塞栓物質に凝固する性質があるためですが、このような挙動は臨床でも見られるものであり、開発したモデルがトレーニングに有用であることを示唆しました。
剣持 唯舞「ラット心筋細胞のT管膜形成過程における細胞形態と脂質成分の変化」
我々哺乳類の成体の心筋細胞にはT管膜という独自の膜構造が存在しています。このT管膜は新生仔期には存在しておらず、成長とともに形成されますが、その形成メカニズムや形成が細胞に及ぼす影響の詳細は不明です。今回、T管膜形成過程における細胞形態と脂質成分の変化を調べたところ、T管膜形成前後で細胞の幅が増大すること、膜に柔軟性を与える不飽和脂肪酸が増加していることが判明しました。
今後の抱負
一ノ瀬 花奈さん
この度は、このような素晴らしい賞をいただき、大変嬉しく思います。今回の受賞は、日々熱心にご指導くださる中村教授、杉田教授、氏原准教授をはじめ、研究室の皆様や多くの方々のご支援のおかげです。この場をお借りして、深く感謝申し上げます。この受賞を糧に、今後ますます研究に励んでまいりたいと思います。
剣持 唯舞さん
この度は、素晴らしい賞をいただき大変光栄に思います。今回の受賞は、日頃から熱心にご指導してくださる中村教授、杉田教授、氏原准教授をはじめとする研究室の皆様や多くの方々のサポートによるものです。この場をお借りして心より御礼申し上げます。今回の受賞を励みに、より一層研究活動に励んでいきたいと思います。また、今回の実験から得られた知見をさらに発展させ、T管膜形成のメカニズムに迫りたいと思います。