2024年12月20日
共同ナノメディシン科学専攻の伊藤 愛さんが2024年度(第8回)日本機械学会⼥性未来賞を受賞しました。
受賞者
共同ナノメディシン科学専攻 (医用生体工学研究室(中村・杉田・氏原・金子研究室))
伊藤 愛
受賞名
2024年度(第8回)日本機械学会⼥性未来賞
受賞の内容
「両生類・爬虫類の多階層的心臓解析から迫る脊椎動物心室力学特性の進化的変遷の解明」
脊椎動物の心臓は、生息環境に適応するように、その構造や機能を進化させてきました。本研究では、心臓進化の起点として上陸に着目し、生息環境の変化が心臓の拡張機能に与える影響を調査しました。脊椎動物で初めて上陸した両生類、さらに陸生適応が進んだ爬虫類を用いて、生息環境と心室の力学特性・構造の関係を調べたところ、上陸時に心臓は心室壁の肥厚とコラーゲンの増加によって硬化し、さらに上陸に伴う酸素濃度の上昇が心臓硬化のトリガーである可能性が示唆されました。
今後の抱負
この度は、このような素晴らしい賞を頂戴し、誠に光栄に思います。今回の受賞は、日頃より熱心にご指導くださる中村教授、杉田教授、氏原准教授、金子助教、そして共に研究に励んでいる研究室の皆様のご支援のおかげです。この場をお借りして深くお礼を申し上げます。本受賞を励みに、これまでこの賞を受賞された先輩方のような素晴らしい研究者になれるよう、今後も精進してまいります。