2024年2月28日
工学専攻電気・機械工学系プログラムの栗原 絃貴さんが日本機械学会第34回バイオフロンティア講演会 バイオフロンティア若手優秀講演表彰を受賞しました。
受賞者
工学専攻電気・機械工学系プログラム (医用生体工学研究室(中村・杉田・氏原研究室))
栗原 絃貴
受賞名
日本機械学会第34回バイオフロンティア講演会 バイオフロンティア若手優秀講演表彰
受賞の内容
「大動脈解離発症進行に伴う弾性板層間のエラスチン線維の減少と剥離接着強さの減少」
大動脈解離は形成時の致死率が高い一方、形成機序が不明です。特徴として、血管壁内の層間剥離が生じると共に、弾性板層間を繋ぐ弾性繊維が減少します。機序解明のために両者の関係解明を目指し、大動脈解離進行モデルラットを用い、層間エラスチン線維の割合と、周 (θ) 方向の剥離接着強さを調べました(図)。剥離接着強さと層間エラスチン線維減少は解離進行に伴い有意に低下し、両者には統計学的に有意な相関がありました。よって、解離進行に伴い層間エラスチン線維が減ることが、剥離接着強さを低下させることが示唆されました。
今後の抱負
この度は優秀講演賞をいただき大変光栄に思います。今回の受賞は、多くの助言をいただいた中村教授、杉田准教授、氏原准教授のみならず多くの困難の中励ましていただいた研究室の方々など、多くの方々のお陰です。この場をお借りして心より御礼申し上げます。今回の受賞を励みに一層努力を重ね、今後も研究に励んでいきたいと思います。